齋藤 せつな

Setsuna Saito

取締役 / コンサルタント
得意領域:都市デザイン、建築、都市交通

――担当業務は?

AMANEはモビリティを活用したアーバンテックによる事業開発支援をしています。アーバンテックとは、テクノロジーを使って都市や市民の生活にイノベーションを起こす取り組みのことです。
具体的には、オンデマンド交通を地域に実装しようとした時に、どういうプレイヤーと連携すると良いのかを考えて企画し、そのプロジェクトをお客様の求めるゴールに向かって進めていくといった、マネジメントを担当しています。
目的の実現に向けて、つなぐべきプレイヤーを考え、かつ皆が納得できる1つのビジョンを企画して、各プレイヤーとすり合わせをしながら、皆でゴールに向かって実装が進んでいけるように、伴走をしています。
アーバンテックという、まちをアップデートする新たなテクノロジーで、エネルギーやモビリティなどの異業種をつなぎ、現場では地域のステークホルダーをつなぐ、そんなハブ的な存在になっていけたらと思っています。

――どんな時にやり甲斐や面白さを感じる?

各業界がダイナミックに変化している中で、新しいことを企画できるのが1番の面白さですね。今、色々な業界で多くの企業が、人口課題や環境意識の変化などの社会課題に対して取り組む中で、大きな業態変化をしようとしています。自動車業界であれば電動化や自動化、鉄道業界ならコロナ禍で利用者減、建築業界では人口減少によるニーズ減少のためモノづくりからコトづくりを始め、製造業もお客様と継続的な関係を作るためにサービス業を始めるといった、さまざまな変化が同時進行で起きています。
そういった大きな変化のある中で、自分達のネットワークを活かして、新しい繋がりや異業種の連携を作っていけるのは、この仕事の醍醐味ですね。 これまで都市計画分野では、都市を新しく作り変えるには3つ方法があると言われてきました。1つは省庁で新しい制度を作ることでダイナミックに都市を変える方法。2つ目は住民主体のまちづくりで、地域住民が行政と一緒に活動しながら街を作っていく方法です。この2つはある程度やり方が確立されています。
そして、もう一つが民間企業によるまちづくりです。例えば、ビルを建てる不動産会社などの民間企業が新しいサービスによって、都市を変えていくという方法です。
AMANEではこの3つ目の領域には魅力とポテンシャルがあると捉えていて、その議論を深め、極めていきたいと考えています。このアーバンテックを活用したまちづくりのアプローチは、従来のスタンダードなまちづくりの方法とは少し違うため、今は手探りですが、夢を持って、一歩ずつ進めていきたいと思っています。

――仕事の中で大事にしていることは?

コーディネーターとして、一人一人の本当にやりたいことを知るために傾聴することが重要だと思います。その際に気を付けているのは、色々なプレイヤーの話を企業の規模感などに捉われることなく対等に聞くことです。
仕事では、1つのプロジェクトに複数の企業が参画することが多いので、長期的に良好な関係性を構築するためにも、お互いがWin-Winになる方法を、それぞれの目線に立って考えることが大切だと思っています。
あとは、自分の専門に囚われすぎないことでしょうか。自分の場合は、建築や都市計画分野に十数年ほど専門的に携わってきましたが、専門性を深めることは良いことである一方、外部に対して考えを閉じてしまい、横とのつながりが弱くなりがちだとも感じました。なので、自分の考えを閉じず、色々な業界の人の考え方を幅広く、柔軟に取り入れていくことを大事にしています。

――持っていると役立つスキルは?

欠かせないのはやはり傾聴力ですね。また、この仕事はプロジェクトごとにオーダーメードで作っていくので企画力も必要です。もう一つは、まちづくりのプロジェクトでは企画が社会実装するまでに、それなりの時間がかかるので、粘り強さもあると良いと思います。
あと、この仕事では複数の業界について分野横断的に構造を理解することが重要です。プロジェクトではさまざまな業界の方々と一緒に仕事をするので、それぞれの業界や相手について興味を持ち、関係性を構築していこうとするコミュニケーション力や探究心、行動力も必要になると思います。

――AMANEの良いところは?

一人一人裁量権があるので、自分でやりたい仕事は自分で作れる環境です。AMANEの持ってるリソースやネットワークを活用して、自分のやりたい企画や仕事を作れるので、そういうスタイルで仕事をしたい人にとっては、すごく良い環境だと思います。
あとは、社内には色々なバックグラウンドのメンバーがいるので、1つのプロジェクトに対して、多角的な議論ができるのも良いところです。

――AMANEの課題は?

アーバンテックという言葉自体が、まだ社会に馴染んでいないこともあり、AMANEのやっていることが、うまく社外に発信できてないのが課題だと思っています。私も建築関連の知人にAMANEで自分がやっていることを話しても、どうもイメージがつきづらいようで、ちゃんとは理解してもらえないんですよね。AMANEの描く世界観やアプローチ、そこでAMANEが果たす役割などを、社外の方々にもイメージしやすいように、もっとうまく言語化していければと思います。

――どんな人にAMANEの仲間になってほしい?

興味関心を持ったら、それについて深掘りができる人、自分でどんどん色々な人にあってネットワークを作っていける人には是非AMANEに入って仲間になってほしいと思います。
あとは、何か一つ自分の軸となる深い専門的な分野を持ちつつ、他の業界に対しても柔軟的に考え方を受け入れられる人でしょうか。

――(サイトをご覧の方に向けて)最後に一言

AMANEのリソースを使って、自分のやりたいことがやってほしいですね。ネットワークはいくらでもあるので、それを自分の好きに使って、AMANEを使い倒すくらいの気持ちで(笑)、どんどん新しい企画に挑戦していってください。

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