斉田 貴好

Takayoshi Saita

取締役
得意領域:移動や位置情報に関わるアプリから業務システムまで

――担当業務は?

 AMANEでは、アーバンテックを活用した自社サービスの開発として、モビリティハブの企画運営と回遊性向上アプリを開発しています。モビリティハブは移動と生活サービスの結節点になるような場所のことです。AMANEは人とモノ、サービスなどが集まるようなモビリティハブを、地域の駅以外にも作っていこうと考えています。
 私はシステム開発を担当しています。今はクライアントワークが中心ですが、今後は自社サービスでのシステム開発に力を入れていこうとしています。

 クライアントワークは、toCとtoBの両方やっています。
 toCのアプリ系の開発では、位置情報や地図情報を使ってユーザーの位置情報に応じてポイントを付与するサービス、いわゆるポイ活アプリや、特定の場所に行くと買い物で使える割引クーポンを発行して行動変容を促すことも出来るアプリ、またバス向けの電子チケットアプリでエリア内の回遊性向上などにもつながるようなシステムも開発しています。
 toBでは位置情報を使った水素プラント向け配送最適化システムなど、地図情報や位置情報などのデータを使ったシステムの開発が多いです。
 このほか交通系以外にも、NPO法人と一緒に、自治体が提供している養育・支援の給付金や支援制度などの行政サービスを検索できるような生活サービス系のシステムも開発しています。

――どんな時にやり甲斐や面白さを感じる?

 自分で考えたものが1つもシステムとして形になるところです。自分が作ったシステムを使ったお客様に喜んでもらえる時が一番嬉しいですね。お客様というのは、toBの場合はアプリの納入先ですし、toCならエンドユーザーです。今はお客様の声などもアプリ内で見られるので、「使いやすい」とか「便利」といったコメントがあると、喜んでもらえているのを実感して、頑張った甲斐があるし、報われた気持ちになりますね。

 あと、個人的には、システム開発やテクノロジーって、使い方次第で、硬直した世の中に穴を開ける役割というか、可能性があると思っています。今、人口減や高齢化に対応すべく、あらゆる業界でDX化が叫ばれていますが、社会でもどんどん収入格差が広がっていて、貧困の問題も他人事ではなくなっています。
 そういった社会課題をテクノロジーによって解決して、ちゃんと利益が循環するように世の中を変えていかなければいけないと思っています。システム開発という自分の持っている力や個性で、社会をいい方向に変えていきたいっていうのが、仕事のやり甲斐でもあり、個人的な目標でもあります。

――仕事の中で大事にしていることは?

 システム開発の現場では、出来上がってお客様に見せた時に「思っていたのと違う」って言われるというのが、残念なことによく起こります。自分も含め、技術系の人というのは、気質や性質的にどうしても、ものごとを近視眼的でミクロ的に見て、そちらに集中してしまいがちです。でも仕事の時に過度にそうなってしまうと、往々にしてお客様が求めるものとは違うものが出来上がってしまいます。こうなるのはお客様もエンジニアも、みんなにとって残念なので、そうならないように、自分としてはできるだけ俯瞰して、なんのためにこのシステムがあって、その機能が必要だと行っているのか、お客様は何を求めているのか、その目的を常に忘れないように意識しています。
 あとは、最終的に、そのシステムを使った人がどうなるのかを考えながら開発をすることですね。

――持っていると役立つスキルは?

 技術は日々新しくなっていくので、何か知りたいことがあった場合、それを調べて、自分で情報を収集する必要があります。システム開発においては、この「調べる力」と「学習意欲」、これが一番使えるスキルだと思います。分からないことだらけなので、いかに自分が探している答えやヒントに近づけるような情報収集・検索をできるかが大きいですね。
 エンジニアの中でよく言われる言葉に、「車輪の再発明をしてはいけない」という格言のようなものがあります。世の中に誰かがすでに開発してくれたものや技術があったら、それを使わないと、いくら時間があっても時間が足りないし、次に進めないから、積極的に使っていくべきだと思います。その際には、今、どんな新しい技術が出ていて、それがどんなことに使えるのか、常に最新情報にアンテナを立てたり、調べたり、知っておくことが大事だと思います。

――AMANEの良いところは?

 システムの観点だと、まずアーバンテックを活用したまちづくりというのは、今はまだ誰もやっていないアプローチなので新規性が高いですし、この先伸びていく可能性は充分あると思います。そういう新しい領域に一歩先にタッチできているのは大きいと思っていますし、そこで今世の中にない、新しいシステムやサービスを提供できるかもしれないというのは、面白いですよね。

 もう一つは、自動車業界と都市計画・都市デザインなどの専門家が集まって、今の時代に必要とされている、まちづくりにおける空間設計から事業開発のコンサルティングまでの一連に向けて、全体最適に向けたシステム開発をしようとしているところです。
 今は自動車関連やエネルギー、不動産、製造業など、さまざまな業界が変化しようとして、特にモビリティ分野は自動運転や電動化を目前に、次の一手を皆が探している状況だと思います。そういう中で、それぞれの企業や行政のニーズにあった、ある意味オーダーメイドのパッケージ的なシステムやサービスを提供できうるメンバーがAMANEには集まっていると思います。

――AMANEの課題は?

 AMANEでは自社サービスの提供も含めたアーバンテック事業開発支援をすることを目指しています。なので、今後は自社サービスの開発に力を入れていこうとしています。今はクライアントワークに多くのリソースを割いていますが、自社サービスの開発の方にもっと注力したいです。
 ただ、今は最低限の人数なので、受託案件を進めながら新しい自社サービスも開発していくという、複数のシステム開発を同時に進めていかなければいけないのが現状です。
 やりたいことは色々ありますし、はっきりしていますが、やろうとしていることに対してマンパワーが足りていないというのが大きな課題なので、これは変えていきたいですね。

――どんな人にAMANEの仲間になってほしい?

 システム担当者の立場としては、新しい物が好きだったり、今までの自分の軽々んだけに頼るのではなく、どんどん新しいことにチャレンジするのが好きな人です。あとは、テクノロジーは、活用方法やアイデア次第で世の中を変えることができるものだと思っているので、その思いに共感してもらえる人だと嬉しいです。
 例えば、新型コロナ対策で注目を集めた台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン氏は、元々エンジニア系の方です。彼が開発したサージカルマスク販売店の在庫がリアルタイムでわかる「マスクマップエリア」は、コロナ対応策の成功事例として世界で高い評価を得ました。実際のところ、技術的にはそこまで複雑ではない今まであるものでしたが、柔軟な開発プロセスなどを含めて、あれだけのインパクトを世界に与えたのは、すごいことだと思います。
 彼のようなテクノロジーで世の中を変えていく可能性のある人を見てワクワクしたり、興奮するのであれば、ぜひ仲間になってほしいですね。

――(サイトをご覧の方に向けて)最後に一言

 自分のやることで少しでも世の中を変えたいって思ったり、あとは、ある程度一人でやらなければいけない環境なので、ウェブシステムのフルスタック系を目指しているのでしたら、活躍してもらえる環境だと思うので、ぜひ一緒にやりましょう!

TOP